風のカメラ 第32回「知多市 日の丸屋旗店 引き染め」

 
伝統的な引き染め

伝統的な引き染めで神社のぼりを染める。
引き染めは染料をつけた刷毛を引いて布を染める技法で、最初に染めない部分に糊を置いて輪郭を作る。続いて、乾くと緑色になる塗料をはみ出ないように内側に塗ってゆく。そして、最後に透きとおったオレンジ色の塗料を塗ると瞬時に漆黒に変化し染まってゆく。出来上がったのぼりは長期間の風雪にも耐え、いつまでも深い黒を保つことができる。
映像では一気に仕上げているように見えるが、実際には、一晩乾かしては塗る、一晩乾かしては塗るという感じで、何日もかけて工程を進む。また、一度染まったものは二度と色が抜けないため、失敗が許されない集中力を必要とする作業になる。張り詰めた空気の中、淡々と作業を進める染め職人の所作をご覧ください。

撮影 今井義朗
編集 今井宏枝.
撮影機材 SONY FX6
協力 日の丸屋旗店
   http://www.hinomaruya.jp

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https://www.medias-ch.com/program/5minutes%20photofiller/