宇宙のお話01「振動」

 

夜空
イラスト:今井宏枝(旅うさぎより)

 

よくこの世の成り立ちについて考えます。
「この世」と言っても、政治や世の中の動きのことではありません。
物質やそれ以外の事象の存在そのものの成り立ちについて、ついつい考えてしまうのです。
それらのことをなんと表現すればしっくりくるのか分からないので、仮に「宇宙」と言っておきます。
全然宇宙について詳しい訳でもなんでもないのですが、大は小を含むという意味で、自分の日々思ったことを書いていこうと思います。カテゴリが大雑把過ぎですが。

昨日、シンギング・リンという金属?のボウルを叩いて出る音の共鳴を聞きながら瞑想するという集まりに初めて参加させてもらいました。
最近瞑想してみたいな〜となんとなく思っていたので、とても良い機会でした。
6種類くらいの大きさのそれぞれのボウルを叩くと、それぞれの奏でる音が共鳴してなんとも気持ち良い振動が部屋を満たします。
先生は、「音を聞いてください。人は心の中で結構いろんなおしゃべりをしていて、すぐに心の中のおしゃべりが始まってしまうかもしれませんが、それでもいいのでまた音の方へ意識を戻すようにしてください。」ということだけを言って、音を奏で始め瞑想に入ります。

瞑想中の自分の思考を意識してみると、面白いことに、本当に意識はいろんなおしゃべりや回想、もしくは先のことの想像なんかを忙しくあれこれ考えてしまっているのです。
それに気付くたびに、意識をシンギング・リンの音に戻すように心がけました。
…でもすぐにまた回想や予想やあれこれおしゃべりが始まってしまいます(^^;)
私は実際無口な方ですが、心の中はものすごいおしゃべりな奴だということが判明しました(笑)
逆になってみたいわ。

それでも、そうこうするうちにリラックスしてきて、意識をシンギング・リンの音、つまり現在に止めることが多少できるようになってきました。

そこで気がついたことがあります。

意識はすぐに、過去や未来、またはここではない場所へ行ってしまいます。
そうすると、同時にいろんな後悔や準備、心配事が始まってしまうのです。
あるいは逆に喜びや興奮かもしれません。
とにかく、いろいろな感情が現れるのです。

例えば、昨日の会話を思い出して、ああ言えばよかったかな、それともこう言った方が、とか、
相手はどう感じていただろうか…とか。
もしくは、明日はあれをしないといけないから準備や段取りを抜かりなくしなくては…とか。
とにかく、心配事や悩みなどは、全て過去や未来にあるということなのです。

そうではなく、今現在に意識を止める。
そうするとどうなるのでしょうか。

昨日の場合でいうと、そこにはただシンギング・リンの音があるだけ。
他には何もないのです!

現実に起きていることはそれだけで、他のことは全て自分の思考の中に存在しているだけなのです。
「今現在」には悩みも心配事も起こってはいないのです。
これは「解放」ではないでしょうか。
もしかすると、それが「無心」ということなのか。

もしも、考えなくても支障のない心配事や悩みがあるとしたら、
それは思考の中だけにある無用なものかもしれません。
捨ててもいいですね。

 

ちなみに、シンギング・リンが奏でる音の周波数は、宇宙で最も良いとされる周波数と言われているそうで、人間の細胞の中にまで振動が及んで、良い状態にチューニングしてくれるものだそうです。

「振動」についても、いろいろ考えたことがあります。
それは単に空気が震えているだけではなく、元素原子の成り立ちにもダイレクトに関わっているものです。
侮れるものではありません(^^)
それについてはまた機会があったら書きたいです。

先生が、金属のボウルの中に水を入れてその周りを器具でなぞると、振動によって水面に綺麗な六芒星が現れました。
その時の場所や状態や人によって形が変わるそうです。
私もやらせてもらったんですが、綺麗な六芒星が出ていますと言われました(^0^)
最初から出るのは珍しいみたいな感じだったので喜んでおります。

 

こんな感じで、逐一感じたことを分析して、
心で思ったことを文字化してみたいと思います。
書いてみると、そうだったのか…と改めて感じることが多々あります。
心で思ったことは、目には見えません。
見えないですが、確かに存在していて、影響をしっかり及ぼしているものです。
それを分析するのがとっても大好きです。

今井宏枝