宇宙のお話し06「自分の次元」

 

迷った370

イラスト:今井宏枝(旅うさぎより)

 

前回のブログで、ビックバンする前宇宙は0次元で、徐々に次元数が増えていくのではないか…と考えましたが、アレ、訂正します。

なぜなら、次元が0で時間が存在しないなら、爆発もしないよねー。
「時間」がないと言うことは動かない「停止」しているわけですから。
そう。時間は最初からあったのです。これはマストですよねー。

でも、これでより確信を持てました!
やはり宇宙の始まりの1点の中に、最初から「全ての次元が存在」していた!のかもしれない!

何次元まであるか分かりませんが、すでに全次元が宇宙の始まりにも、そして今現在にも、ここにも、あそこにも存在しているものと仮定したいと思います!

全ての次元がここにあっても、認識できる範囲があるのです。

 

人間である私たちにも、なんとか認識できる範囲の可能性を考えてみたいと思います。
人間の「脳」は5感では間に合わない認識レベルを補助して可能にしています。

 

★まず、縦、横、奥行きの3次元はバッチリ認識できますよねー。
その中を自由に移動もできます。
ただし、見えているのは2次元で、目が2か所にあることで左右の目が捉えた2つの像の差異を、脳が処理して3次元化しています。
でも足で歩けば、3次元の中を自由に移動でき、確かに3次元を認識することができます。

 

★次に時間も認識できますよねー。
ただ、観測地点は「現在」のみ可能で、人間に認識できる範囲は実は「今」という1点だけ。
しかし、ボールを投げれば飛んでいくし、やがて地面に落ちる。
昔は子供だったはずなのに、時間の経過とともに大人になっている。
夜寝ると、次の日の朝が来る。

人間は、脳の「記憶」という機能を使って時間を認識することができます。
自由にはならないですが人間は「時間」の中を移動することができます。

時間があって当たり前。と思っているかもしれませんが、もしも記憶という脳の機能がなければ、
おそらくそれは「停止」の世界。
例え本当は周りに時間があったとしても、その人物にとって世界は「停止」しているはずです。
認識できる範囲が自分の次元なのです。

 

★次の次元は私が勝手に仮定するものです。
とりあえず「振動」にします。
順番はどうでも良いのです。なぜなら、すでに全次元がここにあるわけなので。

「振動」の違いとはなんでしょうか。
音でいうなら、振動数が細かく多いものは「高い音」
振動数が荒くて少ないものは「低い音」になります。

色も振動です。
光の波長の長いものが赤、短いものが青。もちろん人間に認識できる可視光線の範囲の中のお話で、
赤より先は赤外線、青より先は紫外線というように見えませんが、存在は確認されています。

物質を構成している「素粒子」も振動していて、振動数が変わることでどんな物質になるかが変わってくる(調べ中ですが、多分そうだと思う)のです。
振動数が変われば、石ころになったり水になったり空気になったりするんじゃないかな?

 

という訳なので、振動数が全てに作用していることは間違いありません。

 

もしも、人間に、この振動数を自由に変える機能があったとしたら。
自分の体を液体や気体に変えたりして檻から脱走することも可能でしょうし、鉄砲の玉がとんできたら体を石のように硬くして無傷でいることもできる。
イリュージョン!が可能になるわけです。

実際には物質が変わったら動物としての機能も止まると思いますが。
だってご飯を食べたらそれをブドウ糖に変えて脳に運んだり、吸った空気から酸素を取り入れて赤血球に乗せて全身を巡らすこともできなくなるわけですから。

 

というわけで、物質、動物としての人間である以上、「振動」の次元は自由に移動はできないかもしれません。
しかし、他の次元認識と同じように、「脳」で補って「認識」することはできるのではないでしょうか。

 

「全次元」はここにあり、それを認識できる範囲が自分の観測場所です。
座標軸がいくつもあり、色の座標軸、物質の座標軸、音の座標軸…。それこそ無限に座標軸はあるかもしれません。
自分はその座標軸のどこにいるのか。
人間はその観測結果を「現実」と判断しているのです。

 

「自分」とは単にこの「観測場所」に過ぎないとも考えています。

 

認識できる範囲を変えることで「観測場所」が変わり、「自分」が変わるのです。

「観測場所」を変えることは、もしかすると「脳」の機能によって可能かもしれません。
「脳」は時間も把握できるし2次元の映像を3次元として把握することもできます。
だから、「振動数」を把握することができれば、「観測場所」を変えることが可能なのではないでしょうか。

 

 

つづく

 

今井宏枝